正しいはんこの掃除方法とは
大切なはんこを長く使い続けるために、掃除などのメンテナンスを行うことはとても大切です。素材ごとに異なる掃除の仕方をマスターしましょう。
毛先が柔らかい歯ブラシが最適
はんこのお手入れ、いつもどのように行っていますか。たとえ使用後にティッシュで拭いたとしても、朱肉は油分を含んでいるため油分ははんこに残ったままになってしまいます。
そしてその油分に埃やゴミがつくことで、汚れがさらに悪化してしまう可能性があります。
細かな汚れが蓄積すると、はんこを押しても印面どおりにならなくなってしまいます。
また木材など、はんこの素材によっては印面が欠けやすくなり劣化の原因にもなりかねません。大切な印鑑を長く使うためにも、こまめな掃除を行いましょう。
掃除用具として最適なのは、毛先の柔らかい歯ブラシです。歯ブラシを使う際は力を入れすぎないよう注意しながら、細刻みに印面を磨くようにしましょう。
木製のはんこは水で濡らさないように保管することが大事
柘植ははんこにも使われることが多い木です。他にも黒檀などもよく使われますが、これらの木材系のはんこはどのように掃除し、保管すればいいのでしょうか。
植物性の柘植や黒檀は、象牙などの他の材料と比較すると木材でできたはんこは朱肉が染み込みやすいという特徴があります。
そのため、捺印した後に朱肉が染み込んだまま放置しておくと、木材は朱肉に含まれた油質を吸い上げてしまいます。
結果として、はんこがもろくなる原因となり、寿命を短くしてしまう要因に繋がります。そのため、木材のはんこの使用直後は柔らかい布やティッシュで印面の朱肉をしっかりと拭き取りましょう。
チタンのはんこは水で洗う
チタンは宇宙船にも使われる、強度・耐食性・耐久性・耐熱性全てに優れた金属です。そのため、一生涯使う実印の印鑑材料としてとても好ましいものです。
また、金属アレルギーが起きない素材としてとして人工骨やインプラントなどにも用いられており、強度だけではなく人体に優しい素材でもあります。
チタンのはんこは、朱肉が付いたら水洗いをして拭うだけで掃除が完了します。もしそれでも汚れが気になる場合は、ブラシなどを使ってゴシゴシ洗ってしまっても問題ありません。